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皆さんはコーヒー豆を購入した際、パッケージに「ナチュラル」や「ウォッシュト」と書かれた表示を見たことはありますか。
今回は生豆ができるまでのプロセスとそのプロセス方法の違いや特徴について説明いたします。
生豆ができるまで
そもそもコーヒーの原料は「コーヒーノキ」と呼ばれる植物になります。
コーヒーノキは真っ白な花を咲かせ、花のあとに実をつけ、やがて「コーヒーチェリー」と呼ばれる赤い果実が熟していきます。
果実(コーヒーチェリー)の中には、通常大きな種子が2つ向い合わせて入っており、その種子を覆っている薄い殻を剥がして取り出し(脱穀)たものが「生豆」と呼ばれます。つまり、コーヒー豆は種子なのです。
前述の「ナチュラル」や「ウォッシュト」は、この生豆にする前の精製工程(プロセス)の事を指しています。
プロセス(精製工程)について
プロセスは主に3種類の方法があります。
①乾式(別名:ナチュラル)
簡単にいうと、天日干しの事を指します。
数日から数週間かけて乾燥させ、水を使用せずに果肉の要素を取り除くため、コーヒーに果実の風味が残りやすいです。
②湿式(別名:ウォッシュト)
水で洗って種を取り出す方法です。
植物のいいところをしっかり出す方法なので、素材の味わいを活かす最適な方法といえるでしょう。
③半水洗式(別名:パルプドナチュラル、ハニープロセス)
半分水で洗って果肉を除去し、天日乾燥させるプロセスなので①と②の中間に位置するプロセスになります。
プロセスによる味わいの違い
コーヒー豆の味わいは、仮に同じ品種の豆であってもプロセスを変える事で変化します。
①乾式(別名:ナチュラル)
品質の良いコーヒー豆で焙煎度合いを浅煎りにすると、フルーティーな風味が際立つ独特の味わいになります。
下の写真はシンガポールの通販サイトで購入したエチオピアのコーヒー豆ですが、Processing:Naturalの記載がちゃんとありました。
このエチオピアシダモグジは浅煎りかつナチュラルプロセスのおかげか、ベリー系のフルーティーな酸味が特徴的でした。
また、別の店で購入したブラジルのナチュラルプロセスの深煎りは、さっぱりとしたコゲ味で口当たりは軽いものの、とてもコクのある味わいが楽しめました。
②湿式(別名:ウォッシュト)
素材の味わいが活かされたプロセスになります。
ナチュラルと比べ、すっきりとしたクリーンな味が特徴的です。
オオヤコーヒーのグアテマラのウォッシュト(中深)を試してみましたが、カラメルのような甘い苦味とまろやかな味わいが特徴的でした。
浅煎りだと甘い果実のような酸味や微かな風味が楽しめつつ、すっきりとした味わいになります。
③半水洗式(別名:パルプドナチュラル、ハニープロセス)
やはり味わいも①と②の特徴を兼ね揃えた中間のようなイメージとなります。
「ナチュラル」の独特の風味を残したまま「ウォッシュト」のクリーンな味が楽しめます。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今までプロセスについてはそれほど気にされた事がない方もいたのではないでしょうか。
ぜひこの機会にコーヒー豆を購入の際にはプロセスにも注目して頂き、コーヒーの味の変化を楽しんでみるのではいかがでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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