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漫画「僕はコーヒーが飲めない」がオススメな理由

⌛この記事を読むのに必要な時間は約3分57秒です。

「僕はコーヒーが飲めない」という漫画をご存知でしょうか。以下ネタバレあり
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■ あらすじ
コーヒーが飲めないという飲料会社の若手営業の花山。そして、花山の上司の加賀谷。二人が中心となってサードウェーブコーヒーのプロジェクトがスタートします。しかし、花山には同僚に言っていない秘密があったのです…最高級のコーヒーは「赤いダイヤ」とさえ呼ばれ、100g1万円を超える極上のコーヒーすら存在します。社内、社外のライバルや、よき仲間と出会いながら、コーヒーをめぐる珠玉のグルメ&サクセスストーリーが幕を開けます。

 

いきなりネタバレですが、あらすじを見て勘が良い方であれば、花山君の秘密は「(まずい)コーヒーが飲めない」という事に気づくかもしれません。逆に言うと花山君は「美味しいコーヒーしか飲めない」ので、超コーヒーオタクの花山君の知識が全7巻に渡って披露されていく間に、どうすれば美味しいコーヒーになるのか?という知識が身についてきます。

Amazonの書評を見ていると、「キャラの魅力不足」、「勝負設定」のストーリーがうまくいってないといったレビューがある一方で、コーヒーの知識を得るためなら十分面白いといった感じのレビューがありましたが、個人的には豆の精選方法、産地情報などのビジュアルをわかりやすく漫画で読めるのは秀逸で、コーヒーの基礎的な知識を身につけるのに最適な漫画だと思います。ストーリーも花山君がコーヒーを通じて、社会人として成長していく過程を楽しめます。

例えば1巻では、「コーヒー豆知識」としてそれぞれの波(ウェイブ)の知識であったり、

①ファーストウェイブ…一般向けに安く大量生産された1960年代頃の動きの事

②セカンドウェイブ…①を受け、より質の高いコーヒーを提供しようという動き。スターバックスの誕生などを言う。

③サードウェイブ…豆の質にこだわり今まで曖昧だった”おいしさの基準”を求める動き。その中で注目されるようになったのが、香り・味ともに既存の品質を超えとことんクオリティーを追求した「スペシャルティコーヒー」。

 

抽出の原理についても丁寧に別途解説ページがあるのです(長いので気になる方だけ読んでください)。

コーヒーの味をコントロールする方法、それが抽出です。焙煎豆に含まれる成分をバランスよく抽出するためには「湯の温度」「抽出時間」「粉のサイズ」の3要素が決め手となります。

湯の温度が重要なのは、酸味と苦味の抽出速度に違いがあるからです。酸味は早く苦味は遅く抽出されます。高温で淹れた場合、それぞれの成分が早く抽出されます。酸味はもともと早いので変わりはありませんが、遅いはずの苦味も早くなり、苦味の比率が大きくなるのです。逆に温度を低くすると、味の総量が減り、苦味の成分比率が少なくなります。

それではコーヒーの抽出温度は何度が適温なのでしょうか?これは低温派もいれば高温派もいて、意見が分かれるところ。私の場合は、甘みが引き出せ、酸味、苦味のバランスが調うため87℃をおすすめしています。

また、抽出時間の長短で味が変化します。時間をかけて抽出した場合、酸味はもともと早いため長くても短くてもほぼ変化はありません。しかし苦み成分は速度が遅いため、差が大きくなります。時間が長くなるにつれて味の総量が増加して苦み成分の比率が大きくなります。

そして、焙煎豆をひいた粉のサイズです。粉が細かければ細かいほど、どの成分も出やすくなり、味の総量が増えます。そうなると苦味の比率が大きくなります。つまり、苦味が出やすくなるわけです。

 

4巻では、エスプレッソやネルドリップについての解説やアウトドアコーヒー用7つ道具情報が、

シンガポールのローカルコーヒーショップでは主流のネルドリップのすすめ

また6巻では、「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」各社のコーヒーの違いについての解説や、フィルター、ドリッパーの違い、そして手焙煎に必要な道具と方法も解説されていて、個人的にはとても勉強になった巻です。

それもそのはず、この漫画はコーヒー業界では有名な「川島良彰」さんが監修しているからです。川島さんの著書に「コンビニコーヒーはなぜ高級ホテルより美味いのか」、「私はコーヒーで世界を変えることにした。」等がありますが、川島さんがどのような方かを知るのには後者の本が圧倒的にオススメです。

川島さんを知らない方はぜひこの本を読んで頂ければ、「コーヒーのためにできることはすべてやる!」という信念のもと、コーヒーのおいしさと楽しさをいろんな人に知ってもらいたいという「コーヒー愛」にあふれた情熱と行動力に圧倒されること間違いなしです。

単身18歳でエルサルバドルへ渡ってのコーヒー研究から、内戦や大地震に巻き込まれながら、南米、ハワイ、アフリカ、インドネシアなど何十年も世界中でコーヒー栽培に関わってきた川島さんの波乱の半生が垣間見えます。本当にここまでコーヒーのためにやるんですか?と思えるくらいすごいです。こんな方は滅多にいないと思います。

実は「僕はコーヒーが飲めない」を読むまでは川島さんの事を存じ上げなかったのですが、この漫画で得られるコーヒーの情報が豊富すぎて、監修者に「コーヒーハンター」と書かれてたので俄然興味がわいて自分はこの本を買ってしまいました。「コーヒーハンター」と言われる所以もわかります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

漫画「僕はコーヒーが飲めない」がオススメな理由は、コーヒーハンター川島良彰さんが監修しているため、コーヒーの基礎知識から産地、精選方法、手焙煎といったコーヒー初心者からマニアにも楽しめる内容になっているからです。

ちなみに現場一筋40数年のキャリアをもつ桜井さんが営む田町にある「ダフニ」では苦味礼賛も読めますが、「僕はコーヒーが飲めない」も読むことができます。

自家焙煎珈琲の御三家の一角が書いた絶版の「苦味礼賛」が読める自家焙煎珈琲店「ダフニ」

在宅勤務が増えた方も多いと思うので、この機会に楽しく美味しくコーヒーを楽しめればいいですね。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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