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BRUTUS「おいしいコーヒーの教科書 2019」で「ネルドリップ新世代。」とドンピシャで惹きつけられる特集ページがあり、
サードウェーブ移行のムーブメントとは一線を画し、独自の道を探求する店主がいる。それが一滴入魂のネルドリップ。彼らの共通点は自家焙煎と深煎り。日本ならではの喫茶文化を継承するネルに、若き店主が惹かれる理由とは?
紹介されている3店の中でひときわ目立っていたのが浅草橋駅最寄りの「蕪木」というお店。コーヒーの焙煎技師でもあり、チョコレート技師でもあるという店主の蕪木さんという紹介をされていて、
というすべて自分が好きなキーワードが集約されていて、これは絶対行きたいお店だと思い、ちょうどBRUTUSが発行されて間もなく日本帰国のチャンスがあったので行ってきました。
写真は2019年2月時点のお店の外観で、現在は移転されているようです。
蕪木と書かれた黒色プレートの上に豆電球が灯されていて、扉を開ける入店前からの情報が少なすぎますが、それがまたいいです。
ドアを開くと、「陰影礼賛」ともいわんばかりの、薄明りで落ち着いた陰影の綺麗な雰囲気の店内を、ゆっくりと静かに楽しもうとするお客さん間での暗黙の了解が一瞬で読み取れ、低音で流れるJAZZを聞きながら、なんて居心地が良くてセンスの溢れる空間のお店なんだとオーダーをする前からなんだか気分が良くなりました。
まずはエチオピアイルガチェフェとおまかせのチョコレートを。選んだコーヒーに合わせて相性の良いチョコレートを選んで頂けます。ネルドリップで丁寧に淹れられたコーヒーとチョコレートのマリアージュがたまらなかったのですが、隣でコーヒーをあまり飲めない妻が頼んだ「ホットチョコレート」。一口味見させてもらった瞬間に衝撃が走りました。
ホットチョコレートの写真はありませんが、かもがや、果香、撫子といったネーミングの3種類のホットチョコレートがあり、「果香」を頼んでみたところ、今まで飲んでいたホットチョコレートの概念が変わるくらい、酸味とまろやかな味わいに感動しました。
コーヒーと合わせて固形のチョコレートを頼むだけでも特別感はありますが、蕪木さんの「ホットチョコレート」はまた絶対飲みに行きたい一品です。実は蕪木さんに訪問する以前は「Bean to Bar」と呼ばれるカカオ豆からチョコレートバーになるまで一貫して製造を行う事という言葉自体を知らなかったのですが、俄然チョコレートにも興味がわいてきてしまいました。
店主の蕪木さんは本も出されているようで、最近出された「珈琲の表現」という本も気になりますが、まずはこちらを購入してみようと思います。
移転後の「蕪木」へはまだ行けてないのですが、訪問した友人からは大絶賛で、日本帰国時には必ず訪問してみようと思います。
コーヒのいい香りとチョコレートのような甘美な空間に誘われること間違いなし。
コーヒーの苦手な方は「ホットチョコレート」を目当てに訪問されるのはいかがでしょうか。
■蕪木
東京都台東区三筋1-12-12
*蔵前駅A4出口より徒歩約7分
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜日(祝日は営業)
http://kabukiyusuke.com/access/'