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Coffee

自家焙煎珈琲の御三家の一角が書いた絶版の「苦味礼賛」が読める自家焙煎珈琲店「ダフニ」

2020年3月24日

⌛この記事を読むのに必要な時間は約1分33秒です。

自家焙煎珈琲の世界で「御三家」と呼ばれる名人達がいるというのは、コーヒーに嵌った事がある人たちは一度は調べた事があると思うけど、残念ながら僕が嵌った時にはすでに御三家の一角は崩れていた。

ご本人が健在かつお店が存続していた残りの2店舗「カフェ・ドランブル」「カフェ・バッハ」のみしか行った事がなかったので、残りの御三家である吉祥寺「もか」の標交紀さんのコーヒーに対して今でもどんなコーヒーだったのか全く想像がつかず悶々としていた。

それなら、せめて本でも買って読んでみようと、標さんの書かれた「苦味礼賛」という本を取り寄せてみようとしたころにはすでに絶版になっていて、古本で買うのでも2万円とかいう値段がついてしまっていたので、どうにもハードルが高い。

次にお弟子さんのお店を調べてみていると、「東の関口、西の襟立」と並び称された襟立先生の弟子である「ダフニ」の桜井美佐子さんは標さんのコーヒーの価値を正当に評価できた数少ないわかる者の1人という。

 

JR田町駅から徒歩10分もかからない距離にある「ダフニ」に訪問したのもたぶん10年前くらいが初めてだったと思うけど、僕と話しててアマなりにコーヒー好きとわかるや否や、すぐさま「プロ」と「アマ」の境界をひかれた上で、コーヒー豆をかじらせてもらったり、ネルの扱い方や抽出の適正温度について教えてもらったり、とずいぶんとお世話になっている。

6月に訪問した時には

私は雨の日に焙煎が上手にできる理屈がわからなかったのだけど、この本を読んでようやくわかったの

と工学系の本を見せてくれて、齢80歳を超えても日々勉強されていて、正直ゴールのないような世界で自分の目指されるものに向き合って毎日焙煎されている姿を想像すると、尊敬の念しか出てこなかった。

目当てのものは簡単にみつかった

ふと本棚に目をやると、「僕はコーヒーがのめない」が置いてあって、こんな漫画もきちんと目を通されている事に感激して、左の方にひときわオレンジ色で存在感を示されていた目当ての本を発見してしまった。

そして帰り際に、桜井さんから標さんが亡くなられる前に焙煎したという豆を見せていただいた。想像していたよりずいぶんと浅煎りでびっくりした。

上手な焙煎家の焙煎した豆は表面に脂が残らないの

にっこりと笑って放ったその言葉がとても印象的だ。標さんのコーヒーの味を追い求めていたけれど、欲しいものより大切なものを学んだ気がした。

 

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