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Coffee

絶滅危惧オールドコーヒーのすすめ

2020年4月12日

⌛この記事を読むのに必要な時間は約2分32秒です。

ワインやウイスキーにようにコーヒーにも何年もエイジングしたオールドコーヒーというものがあるのをご存知でしょうか。

シンガポール在住者は「OLDTOWN WHITE COFFEE」を思い浮かべるかもしれませんが、こちらのお店のコーヒーとは全く関係はありません。

オールドコーヒーは焙煎する前のコーヒー豆を生豆の状態で、適切なコンディションの中、何年も寝かした後に焙煎したコーヒーの事を言います。わかりやすいビジュアルが「磯屋」さんのHPにあったので興味のある方は以下参照ください。
https://hatayacoffee.com/beans/oldbeans.html

出来上がった味については独特の枯れた味がしすぎる場合もあり、賛否両論あるかと思いますが、その豆の枯れた独特な個性が発揮されるオールドコーヒーはとても香り豊かで、かすかな甘みを感じとれる、濃厚かつまろやかな「感動を誘う珈琲」だと個人的には思います。

オールドコーヒーを広めた方といえば、銀座の「カフェ・ド・ランブル」の店主、故・関口一郎さんのお名前が真っ先に思い浮かびます。

関口さんが2011年12月初版の嶋中労著「コーヒーの鬼がゆく」でオールドコーヒーについて語られてる部分を引用させていただきます。

関口は「むかしのコーヒーはよかった。何より個性があった」と口癖のようにいう。生豆を10年以上寝かせるオールドコーヒーで知られる関口は、寝かせるに値する豆は「じゃじゃ馬みたいに角のある豆」だという。人間でいえば圭角の多い”狂狷の徒”みたいな豆がふさわしいというのである。それを10年20年寝かせると、ほどよく枯れて味わいも円くなってくる。ところが30年~40年ほど前から何やら異変が起き、アクの強い個性的な豆が手に入りにくくなってしまった。これぞと思ってエイジングしてみても、ほとんど中折れで、味がスカスカになってしまう。10年寝かせたくなるような豆がないー大正ひと桁生まれの関口の悩みは実にそれなのである。

 

オールドコーヒーを売り物にされている全国の自家焙煎珈琲店のお店のほとんどが、ランブルで修業した経験がなかったとしても「ランブル派」と勝手に色分けされてしまったりしたそうです。

僕個人の体験としても、やはりランブルで修業された方のとあるお店で約30年ほど寝かせたオールドコーヒーを60mlのドゥミタスで飲んだ時の感動が忘れられず、日本帰国時には必ずそのお店でオールドコーヒーを飲んだり、オールドコーヒーを提供しているお店があることを知ると、まずは試してみようと思うくらいハマっています。

昨今、スペシャルティコーヒーと呼ばれる香味特性のすぐれた紅茶のようなコーヒーが主流になってはきていますが、オールドコーヒーはエイジングされることによりその豆の風味特性が飛ぶため、スペシャルティコーヒーとは全く異なる味を楽しむことができます。

店主自体も何十年も寝かせて美味しくなるかわからないオールドコーヒー。

そんな非効率で資本主義社会とはすこぶる相性の悪いオールドコーヒーとネルドリップ。いままで世界30か国くらいしか旅したことないので、すべてを把握しているわけではありませんが、僕はそんな絶滅危惧のオールドコーヒーを日本以外で発見したことがありません。

おそらくオールドコーヒーの存在自体もそんなに知られていなはずですが、日本ではオールドコーヒーを売りにしているお店がまだまだたくさんあります。

すべてのお店に行ったことはありませんが、「カフェ・ド・ランブル」をはじめウエスタン北山珈琲店」「十一坊珈琲店」「ミネルヴァ」「磯屋」「カフェスタイルコジロウ」といったお店でオールドコーヒー豆を買ったり、飲んだりすることができるので、まだ一度も試されたことがない方がいればぜひ貴重なオールドコーヒー体験をご検討いただけると幸いです。



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